ダイレクトメールと折り込みの違い

ダイレクトメールは折り込みチラシとは全然違うものです。折り込みチラシは不特定多数の人にランダムに届くものです。ダイレクトメールと折り込みチラシでは、間違いなく折り込みチラシの方が安い予算で多くの部数を確保できるでしょう。そして誌面の面積も広い場合が多いです。対してダイレクトメールは誌面は小さく、かかる予算も高いものです。紹介できる内容はその分少なくなります。ですがその効果は折り込みチラシよりも高いものです。それはやはり送る相手のラベルを貼っているからです。ダイレクトメールを送ることが出来るということは相手と一回コンタクトがあったということです。それは購入であったかもしれませんし、資料請求だったかもしれません。ダイレクトメールは一度個人情報があった方に対して送るものです。対して折り込みチラシではそれがファーストインプレッションになっている可能性も高いです。さらに、折り込みチラシは新聞を購読している人限定で届くものです。その地域一体を網羅しようとすると、さらにポスティングなどの手法を併用する必要があるのです。しかし、ポスティングはあまり良いイメージを持たれないという傾向があります。乗車による一斉配布は、ポストにチラシを入れるためにその家に訪問する必要があります。折り込みではないチラシがポストに入っているということは、誰かがそこにチラシを入れるために訪れたということです。これがあまり気味の良いものではありません。
「ポスティング禁止」というマンションも増えてきていますし、そうでなくてもチラシ専用のごみ箱をエントランスに設置しているマンションも多いものです。対して、ダイレクトメールはゴミ箱には簡単には捨てられません。それは「ラベル」がついているからです。すなわち個人情報です。個人情報をそのまま共同のゴミ箱に捨てるような行為は昨今では避けられているものです。個人情報の流出などが重大問題として取り上げられることも多く、忌避されています。販促物に相手の個人情報を記すということは、それが捨てられた場合、その対象の人物の属性が流出してしまうということにも繋がります。ですから、簡単には捨てられません。捨てたくても捨てられないのです。
そのような責任をもったダイレクトメールは、店舗やサービスとユーザーを繋ぐ架け橋です。捨てられないからこそ、ユーザーのためになるような情報を限られた面積に込める必要があります。くだらない内容などを送りつけてしまっては、ユーザーは不満に感じ、登録を解除するかもしれません。ほぼ必ず見てもらえる、それがダイレクトメールのよいところであり、高い費用に見合うだけの効果が期待できるのです。折り込みチラシは捨てられることが前提です。稀に捨てずに反応する人もいる、というような考え方なのです。そもそも期待できる反応率が違う、それがダイレクトメールと折り込みチラシの違いなのです。